今年も最低賃金の改定シーズンがやってきました。
長野労働局より、令和8年度の長野県最低賃金の改定額が答申され、県内の事業主の皆様にとって見逃せない変更が発表されています。
今回は、改定内容の確認と、企業が早めに行うべき実務上のポイントを分かりやすく解説します。
1. 令和8年度の長野県最低賃金は「1,117円」へ
長野県内で働くすべての労働者(パートやアルバイト、臨時職員等も含みます)に適用される「長野県最低賃金」は、以下の通り引き上げられます。
- 効力発生日:令和8年(2026年)10月2日
- 改定後の金額:時間額 1,117円(現行 1,061円から56円アップ)
昨年に引き続いての大幅な引き上げとなり、長野県内でもついに時給1,100円台に突入します。
2. 企業側が確認・対応すべき3つのポイント
最低賃金の改定は「うちは時給の高い人を雇っているから関係ない」と思っていても、周辺の賃金相場全体に影響を与えるため、油断ができない重要事項です。以下の3点を確認しておきましょう。
- 現在の時給の総点検
現在雇用しているパート・アルバイトの時給が、10月2日以降の新基準(1,117円)を下回っていないか、今のうちにリストアップして確認しましょう。通勤手当や家族手当、賞与などは最低賃金の計算から除外されるため、「基本給+対象となる手当」で比較する必要があります。 - 賃金テーブル・給与規程の改定
時給者の引き上げを行う場合、社内の給与体系や評価制度、他のスタッフとのバランス(賃金の逆転現象が起きないか)も考慮して見直す必要があります。 - 助成金活用の検討
賃金引き上げを行う中小企業・小規模事業者に向けて、生産性向上を支援する「業務改善助成金」などの国の支援策が用意されています。財源やツールの導入と合わせて検討すると負担を軽減できます。
3. 「うちは大丈夫?」とお悩みの経営者様へ
毎年続く最低賃金の引き上げは、人手不足に悩む中小企業・小規模事業者様にとって、労務コストの面で大きなプレッシャーとなります。「自社の賃金テーブルが基準をクリアしているか不安」「給与改定とあわせて就業規則も見直したい」といったご相談が増えています。
当事務所名では、賃金改定に関するご相談や、各種助成金の活用サポート、就業規則の変更手続きなどを承っております。
「何から手をつければいいか分からない」という経営者様は、どうぞお気軽にお問い合わせください。



